シード期を中心に、上場を目指す起業家へ個人資金を投資しています。投資の考え方、評価基準、プロセスについてまとめました。
ネットマーケティングをゼロから創業し、東証一部上場、そしてベインキャピタルによる135億円でのTOBを経て、フルタイムのエンジェル投資家に転身しました。私の投資の目的は、財務的なリターンだけではありません。次世代の上場企業を創る起業家と共に歩み、その景色を一緒に見ることです。
私の投資スタイルは「Hands-if」——必要なときにいつでも相談できるが、日常の経営には干渉しない。起業家が自由に事業を推進できる環境を大切にしています。資本政策、IPO準備、資金調達の紹介、組織課題など、求められたときに全力でサポートします。
主にシード期を中心に、プレシード・シリーズAにも選択的に投資しています。
MVPがなくても大丈夫です。市場への確信と明確な仮説があれば、ぜひお話を聞かせてください。VCが入れないこのフェーズこそ、エンジェルの出番です。
私の投資の中心です。初期トラクションやプロトタイプがあり、本格的な資金調達を開始するタイミング。最も多くのチェックを切るのがこのステージです。
事業との親和性が高い場合、機関投資家(VC)との共同投資で参加します。多くの場合、既存のシード投資先へのフォローオン投資です。
年間約1億円を6社の新規投資に加え、既存投資先へのフォローオン投資に充てています。
コンパウンドSaaS(toB)と新市場プラットフォーム(toC)を二大テーマに、IT/Web領域を幅広くカバーしています。
投資判断において重視する6つの評価軸。
大きな市場を狙っていること。TAMが5年以内に1,000億円を超えない場合、ユニコーンに到達するための天井が低すぎます。
時価総額1,000億円以上を目指せる企業を求めています。IPOや大きなエグジットを視野に入れた、野心的なビジョンが必要です。
シード期であっても、LTV・CAC・回収期間を深く考え抜いていること。スケール時の収益性への道筋が見えるかどうかを重視します。
そのカテゴリーで圧倒的なポジションを取れるか。「生き残る」のではなく「勝ち切る」ことを目指す起業家を応援します。
良いプロダクトだけでは売れません。BtoBであれば営業の仕組み、BtoCであればユーザー獲得とグロース戦略を評価します。
何より大切なのは誠実さ。信頼できるか。投資は長期的な関係であり、人としての器がすべての土台となります。
事業の数字だけでなく、その裏にいる「人」を見ています。
解決しようとしている課題に対して、燃えるような確信があるか。情熱は、避けられない困難な時期を乗り越える原動力になります。
目の前の課題を超えて、より大きな機会を見据えているか。プロダクト単位ではなく、市場全体のスケールで思考できるか。
市場に対する独自の洞察と深い業界知識、そして未来への説得力あるビジョンを持っているか。
人材や投資家、パートナーを惹きつけることができるか。最良の起業家は、人が応援したくなる魅力を持っています。
個人の才覚だけでは不十分。チームを構築・率いることができるか。権限委譲、文化の醸成、自分以上のスケールを実現できるか。
うまくいっていないことを認識し、素早く方向転換できるか。スタートアップが最初のプランだけで成功することは稀です。
シード期では完璧さより実行スピードが重要。とにかく出す、学ぶ、改善する——そのサイクルを高速で回せるチームかどうか。
スタートアップはスプリントの連続マラソン。困難にぶつかっても粘り強く前に進み続ける、そんな気概のあるチームを求めています。
個人のヒーロープレーではなく、チームとして結果を出せるか。最良のスタートアップは共同責任の文化を持っています。
お互いの時間を大切にするため、投資スコープ外のケースを明確にしています。
時間を売るビジネスモデルは、良い事業にはなり得ますが、スケーラブルなプロダクトを構築するベンチャーリターンのプロファイルとは合いません。
特定地域に限定され、全国展開やグローバル展開への道筋がない場合、私の投資テーゼとは合致しません。
市場が拡大していることが前提です。縮小・停滞している市場でシェアを奪い合う構図では、数学的に厳しくなります。
短期的な売却だけを目的としている場合、もしくはビジネスについて本質的な議論をする準備ができていない場合は、方向性が合いません。
ご連絡いただいてから投資実行、投資後の支援までの流れ。
Webサイトのフォームから、またはFacebook Messengerからご連絡ください。会社名、ステージ、事業概要を添えていただけると助かります。
送付いただいた内容を投資基準に照らして確認します。2週間以内に面談のご案内、またはフィードバックをお返しすることを目指しています。
ピッチ15分、Q&A 30分、ネクストステップ15分。事業だけでなく、起業家ご自身を理解することを大切にしています。
面談がうまくいけば、事業計画書、資本政策表、市場分析の詳細、顧客データなど、追加資料をお願いすることがあります。
判断は比較的早いです。個人のエンジェル投資家として、投資委員会はありません。自分の資金と確信に基づいて決断します。
投資条件(一般的にJ-KISSまたは優先株式)を合意し、投資契約を締結、資金を送金します。
ここから「Hands-if」が始まります。資本政策、VC紹介、IPO準備、組織課題など、私の経験が活きる場面でいつでもサポートします。